天然色のシトリンは少ない

シェアする

シトリン人気の高い石ですが天然物は少ないです。
加熱や放射線照射で色を変えることができるからです。
市場に出回っている石の多くは人工的に着色したものです。

着色シトリンには大きく分けると二種類あります。

・紫水晶を加熱して黄色にしたもの
・水晶を放射線処理したもの

スポンサーリンク

加熱処理したもの

アメジストは微量の鉄分を含んでいるために結晶格子に歪みがあり紫色に見えます。

加熱すると歪みが修正されて黄色に見えます。しかも鮮やかな黄色、というか少し赤みがかった黄色に発色するために非常に見栄えがいいのが特徴です。ほとんどオレンジに見えると思います。

加熱処理シトリン

鮮やかな黄色なのに安いシトリンが売っていたらほぼこの熱処理シトリンだと思っていいでしょう。加熱処理したシトリンはひびが入っている事が多いです。

水晶は加熱すると膨張します。
短い時間で加熱されると、水晶自身が膨張に耐えられなくなってひび割れます。
天然でも加熱で色の変わったシトリンはゆっくりと熱が加わるのでひび割れることは少ないです。

シトリンクラスターとして売られている物はアメジストから作った物が多く存在します。

だから、シトリンのクラスターにはアメジストクラスターみたいに小さな結晶のものしかないのです。

また、スモーキークォーツの中には加熱処理するとすると緑味がかった薄い黄色になるものがあります。こちらのほうは薄い黄色になるのが特徴です。次に紹介する放射線処理したシトリンに似ています。

放射線処理したもの

水晶に放射線処理を行うとスモーキークォーツやモリオンになる物があります。
でも、色が変わらないものもあります。
色が変わるものは成分が微妙に違うようです。

色の変わるものでも、
放射線の量や成分の違いによって黒くならずに
薄くくすんだような緑味がかった黄色になるものがあります。

これもシトリンとして売られています。

人工シトリン

一見すると色の薄いスモーキークォーツのようですよね。
スモーキークオーツと同じ仕組みで色が付いてるから似ているのは当たり前なのです。

これのどこがシトリンなんだ?と思うかもしれません。

でも、こうするとどうでしょうか?

人工シトリン

上と同じ水晶です。照明の強さを変えただけです。

光の当たり方によっては薄い黄色に見えるんですね。
金色に見えなくもないかな?

金色の光を反射する水晶を見ていると意外ときれいです。

天然色のビーズはない

市場で取引されているものには、天然の黄色いシトリンは非常に少ないようです。

加工品。特にビーズやタンブルは売られているものは殆ど着色したものだという人さえいます。どの程度が人工的に着色されたものかは分かりませんが、安いシトリンは着色したものだと思ってよさそうです。

天然色のシトリンは貴重ですからビーズの様に大量生産される事は滅多にないと思います。 

シトリンの様に高価な石がビーズの様に安くて同じ物が大量に出回るものはまず天然ものとは考えられません。

シトリンビーズ

人工はニセモノ?

お店で売られている多くのシトリンが、人の手によって色が付けられたものと知ってがっかりしましたか?

ネット上ではこのようにして着色されたシトリンを「ニセモノ」として悪者扱いされています。

じゃあ、本物のシトリンがどのようにして出来るかご存知でしょうか?

天然色のシトリンは水晶が自然界で放射線を浴びて色が変化したものです。
元になる水晶に含まれる、ごくごく微量の不純物の性質によっては色が付かなかったりスモーキークォーツになります。

また、ごくまれにですがアメジストが自然界の地熱で暖められてオレンジ色になる事があります。

つまり天然のものと人が色を付けたものでは成分も作り方も変わらないのです。

自然界で長い年月をかけて変化するものが、人の手で短期間で変化したもの。
よく言えば「石の持つ可能性を人間が引き出した」といえます。

だから物質としては「シトリン」であることは間違いないのですね。

養殖マグロを、ニセモノのマグロという人はいないですよね。
牧場で飼われている牛は自然界で生まれたものじゃないからニセモノの牛っていう人もいないですよね。それと同じです。

自然界の成分と違うものを使って作ったり染めたりしたら偽者ですが。
成分や構造的に同じであれば、ニセモノとは呼べないんですね。

ついでに書くと、自然界のシトリンは正直あまりきれいじゃないです。
下の画像の右のものは天然色のものですが、かろうじて黄色味がみえるくらい。

シトリン

左:加熱処理  右:天然色

もちろん天然色のものでも、もう少しきれいなものもあります。
でもとても高いです。

本当のニセモノとは

人工溶練水晶(練り水晶)にも着色してシトリンとして売られている物があります。練り水晶のシトリンは鮮やかな黄色で色むらや傷がないのが特徴です。天然ではありえない鮮やかさなので慣れた人なら違和感を覚えると思います。

これは結晶構造をもたないので水晶とはいえません。

また、水晶を着色加工されたものを天然色として売ったらそれはウソをついたことになります。その場合は偽物になるでしょう。 シトリン としては本物でも「天然色」という点では偽物になります。

買う側としては着色しているのかそうでないのかははっきりさせて欲しいと思います。処理済である事を偽って売っている業者がいるのも確かです。困ったもの です。

とはいえ、着色ものだからといって神経質になる必要もないとは思います。
本来は高価な シトリン が安く手に入る。それも悪くありません。

以上、たかふみでした。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

『天然色のシトリンは少ない』へのコメント

  1. 名前:林檎猫 投稿日:2012/02/18(土) 00:34:31 ID:589fc6ab0 返信

    初めまして!
    おジャマしてます。
    ブログ村でお見かけしてから、
    ちょくちょく読ませていただいてます。
    シトリンは自分の誕生石なものですから、
    いろいろと気にはなってるのですが、
    やはりはかなか天然色のものには出会えないようですね。
    自分が持ってるのもとても鮮やかな濃い黄色で、
    いかにもアメジストを加熱済み~!!って感じです。。。(;^_^A
    でもとてもキレイなイエローだし、
    見てて元気をもらえる感じがして気に入ってます。
    そういう意味でやはり“パワーストーン”だな~っと思います。
    正直、天然色のシトリンも欲しいのですが~・・・
    きっととんでもなくお値段もお高いのでしょうね…。

  2. 名前:たかふみ(管理人) 投稿日:2012/02/18(土) 11:47:57 ID:589fc6ab0 返信

    林檎猫さん、はじめまして
    今後ともよろしくお願いします。
    確かに天然色のシトリンは少ないですね。
    「天然物」という言葉のひびきには惹かれますが
    着色したものは濃くてきれいに見える物が
    多いですからどちらを選ぶかは持つ人の考え方次第だと思います。
    パワーストーンの場合は、持つ人が石から何を感じるか(感じられるか)が大切だと思うので無理に天然色に
    こだわる必要はないのかもしれませんね。
    コレクションとしては天然物も持っておきたいとは思いますけど。
    ちなみに、ある店で天然色のシトリンの水晶球を見つけた事がありましたが
    何万円もするので買えませんでした。

  3. 名前:黄銅 投稿日:2015/07/05(日) 21:23:27 ID:589fc6ab0 返信

     こんにちわ、シトリンの加熱処理について調べていたらコチラに辿り着きました。
     現在金運上げを切実に願ってタイガーアイとルチルのブレスレットを持っているのですが、シトリンが無いので別にブレスレット購入を考えていたのですが、此処の説明で色々と納得できました;;;
     他の石でもガラスや類似鉱物、過熱や脱色した人工的な偽物が堂々と売られているのは知ってましたが、確かに3~5千円のシトリンではこうした【加熱処理、人工溶練水晶】物と考えて間違い無さそうですね;;無駄な買い物をしなくて済みそうです、有難う御座いました。

  4. 名前:たかふみ(管理人) 投稿日:2015/07/12(日) 22:41:11 ID:589fc6ab0 返信

    黄銅さん、こんにちは。
    たしかに、シトリンは人工的に色が付けられた物が多いですね。
    天然物シトリンでブレスレットを作ったら
    下手したらルチルより高くなるんじゃないでしょか。
    天然物をお求めであれば、3~5千円のものはやめた用がよいと思いますよ。