PR

放射線処理したパワーストーンは危ない?放射能はあるの?

電磁波 パワーストーンの知識

モリオン、シトリンなど宝石やパワーストーンには、
放射線をあてて色を変えてるものあります。

放射線処理されたパワーストーンが危険だと感じていますか?この記事では、放射線、放射能、放射性物質の違いを分かりやすく解説。

放射線処理されたパワーストーンの安全性について科学的な根拠に基づいて解説します。

この記事の重要なポイント
  • 放射線、放射能、放射性物質は異なるもの: 放射線はエネルギー、放射能は放射線を出す能力、放射性物質は放射線を出す物質です。
  • 放射線処理されたパワーストーンに放射線は残らない: 放射線は通り過ぎた後に何も残しません。石に放射線は残りません。
  • 放射線処理は安全な技術: 電磁波による殺菌は食品などにも広く利用されています。

この機会に放射線処理されたパワーストーンに対する誤解を解き、正しい知識に基づいた判断をしてください。

スポンサーリンク

放射線処理されたパワーストーンについて、正しく知ろう

この記事を読んでいるあなたは放射線処理したものが危ないと思ってますよね。
その根拠は何でしょうか?

放射能だから危ないに決まってる?

放射線は危険という漠然としたイメージや不安だけが伝わり、放射線に対する理解は広まっていません。

「放射線」、「放射能」、「放射性物質」は意味が違います。

科学用語は難しいのでなかなか理解されにくいものがあります。分かりやすさを優先するマスコミも言葉のイメージでこれらの用語を使ってます。でもなかなか本当のことは伝わりません。

そこでこの記事ではまず専門用語の違いから詳しく紹介します。

 

放射線と放射能は違う

放射線とは何か?

放射線には二種類あります。

 (A) 粒子放射線:高いエネルギーを持つ粒子。
 (B) 電磁放射線:高いエネルギーを持つ電磁波。

なんのことか分かりませんよね。

(A) 粒子放射線とは

世の中にある物質は分子から出来ています。

分子は原子が集まって出来ています。
(金属の様に分子にならずに同じ種類の原子だけでできているものもあります)

分子

原子を細かく分けていくと電子と原子核に分かれます。
原子核は陽子と中性子に分かれます。

原子

これらの電子、原子核、陽子、中性子は「粒子」です。他にもいろいろな粒子がありますが後の説明に関係ないので省略します。

なにかの原因で原子が壊れたとき、この「粒子が」猛スピードで飛び出します。光の速さに近いくらいの凄いスピードです。

この「猛スピードの粒子」が「粒子放射線」です。

細かく分けると アルファ線、ベーター線、中性子線、陽子線という言い方もします。

アルファ線はヘリウム4の原子核、ベーター線は電子が元になっています。

ここで注意しないといけないのは。

 粒子=放射線 ではありません。

電子等の粒子が原子の中で存在してるだけでは放射線とは呼ばないです。
原子から飛び出して猛スピードで飛び回っているときの状態を放射線(粒子放射線)と言います。

空気が動いている状態を「風」と言いますが、空気そのものは風とは言わないのと同じです。

 

(B) 電磁放射線とは

 

電磁派とは簡単にいうと波です。

波紋

でも、空間そのものが揺れています(振動している)。水面の波みたいに目には見えません。

音は空気の振動ですが、音は見えません。

それと同じです。

波の山と山の間隔(長さですね)を波長といいます。

つまり、電磁波は現象なので物ではありません。

空気の振動を「音」と呼びますが、空気そのものは「音」と呼ばないのと同じです。

波長によっておおまかに分けると、電波、光(赤外線、可視光線、紫外線)、X線・ガンマ線となります。

 

光も電磁波

 

私たちが目で物を見ることができるのは光があるからです。

光は波長の長さによって赤外線、可視光線、紫外線に分ける事ができます。

電磁波の中で放射線といわれるのはX線とガンマ線。
水晶を着色するために使っているのはガンマ線です。

 

電磁波

電磁派の強さは波長の長さだけでなく、振動する回数でも変わります。一秒間に何回振動したかという測り方をします。

1秒間に1回振動したら1ヘルツ(Hz)。
この振動する回数を周波数と言います。

波長が同じなら周波数が大きいほうがエネルギーが強いです。
1秒間に1回たたかれるのと10回たたかれるのでは10回たたかれる方がダメージが大きいのと同じです。

 

電磁波の性質

 

電磁波は物ではありませんが、波ですからエネルギーを持っています。水面の波が物を押し流すのと似たようなものです。波が物を押し流す力がエネルギーと考えてください。

人間は光(可視光線)がいくら当たったても何の影響もありませんが、X線が大量に当たると細胞が壊れたりします。X線の方が持ってるエネルギーが強いからです。

ガンマ線も強いエネルギーを持っています。生物が大量に浴びると遺伝子が破壊されるなどの影響がでます。つまり癌になる可能性があるという事です。

その能力を生かして工業用のレントゲン撮影や殺菌など広く使われています。

つまり、電磁放射線はものすごく強いエネルギーを持った目に見えない波だといえます。

 

知られていない意外な性質

 

でも、強いエネルギーを持っている一方で。

電磁派の特徴は、

波が通過した後には何も残らないのです。

電磁派のエネルギーの影響を受けた物には変化はあるかもしれませんが。電磁派そのものが残ることはありません。

台風の通過後は、被害が出ているかもしれないけど。台風そのものがその場所にずっと存在し続ける事がないと似たようなものです。

津波は水が残ってるじゃないかという人がいるかもしれませんが、津波は水が移動する現象であって水面の揺れの事ではありません。

 

放射線処理に使われるのはガンマ線

 

石の着色に使われているのは、ここで紹介した電磁放射線(ガンマ線)です。

ガンマ線の影響を受けて石を形作る原子の並びに影響が出た結果が、色となって現れるのです。ですから石に放射線が残ることはありません。

電磁放射線には実体がないので物理的に放射線が残り続けることは不可能なのです。

唯一可能性があるとすれば、その石そのものが何らかの原因で新たな放射線の発生源となる場合です。

 

放射性物質とは

 

放射性物質

放射線を出す物質の事を「放射性物質」と言います。

普通は放射性物質というとウランなどのように地球上で不安定な物質で放置していてもすこしずつ分解して放射線を出す物の事です。

正確には原子が粒子や電磁派、エネルギー等を出して他の原子に変わるのですが、原子が分裂して元の原子ではなくなってしまうという意味で壊れるという表現を使います。

原子力発電にも使われているウランは不安定なので壊れやすい原子です。壊れやすいからエネルギーを取り出しやすい。だから原子力発電ができるのです。

でも、発電ができるくらい大きなエネルギーを出す事は普通のウラン(ウラン238,数字は原子量)では出来ません。特別壊れやすいウラン(ウラン235)だけを集めて核分裂用の燃料にしないといけないのです。それが濃縮ウランです。

でも、ウラン以外にも自然界には不安定な原子も極わずか存在してます。

炭素などのように放射線を出さない物質が宇宙からふりそそぐ宇宙線等によって、放射線を出す物質(これが炭素14という物質です)に変わる事があります。

炭素14は考古学で年代を測定するときに使われます。炭素年代測定というやつです。ちなみに炭素14の存在量は、地球上に存在する炭素の0.00000000012%といわれています。

自然界で発生する放射線は地上では無視できる量です。というより、自然界に存在する放射線の中で生きられるように進化したのが今地球上にいる生物なのです。

水晶を作っているケイ素と酸素は原子としては安定なので放射性物質になることはありません。(原子の安定性は酸素分子の化学的な反応性とは別です)

ケイ素を使って原子力発電ができれば余裕でノーベル賞もらえます。

 

放射線処理した石は危なくない

 

というわけで、石が放射線を浴びたものでも、過去の話。放射線はすぐに通りすぎてしまうので残りません。

既に世の中では電磁場による殺菌がいろいろなところで行われています。放射線をつかっているものもあれば、紫外線を使っているものもあります。

食べ物、水から布団クリーナーまで。紫外線を出すレイコップで掃除した布団で寝たら日焼けしたなんて話を聞きますか?そんなことはありえませんそれができるのなら新発見です。

放射線処理を受けたものであっても、放射線は出しません。

 

放射能とは何か

放射能とは簡単に言うと。

放射線を出す能力です。

だから 放射 なんです。
その物質に放射線を出す能力があったら、「放射能がある」といいます。

だから「放射能が出る」と言うのは間違い

なんか話が違うと思ったでしょう。

放射線そのものか放射線を出す物質の事だと思ってませんでしたか?

放射能とは物質の性質を現す言葉です。

どのくらい放射線をだす能力があるのかを数値で表現するためにベクレル[Bq]という単位を使います。ベクレルは一定時間の間に放射線を出して壊れていく原子の数を表しています。

 ちなみに、1秒間に1個原子が壊れたら1ベクレルです。

というわけで「放射能を浴びる」というのは間違った表現。

「放射能が付いたといえば」といえば「放射線を出す能力が備わった」という意味です。

でも、テレビ等のマスコミでは放射性物質が付着した意味に使われる事が多いですね。意味が通じないことはありませんが、言葉としては間違ってます。

 

分かりやすい情報にはウラがある

放射線は誤解されている部分が多いです。

特に福島原子力発電所の事故以来、冷静に科学的な話をしようとしてもそれだけで批判を浴びそうな雰囲気です。

僕は理工系の学校を卒業してますが原子力や放射線の専門家ではありません。それでも科学の本を読めば知識は得られます。

図書館や本屋に行けば科学の本はいくらでもあります。でも理解するのが難しい科学の本を読もうとする人はほとんどいません。どうしてもお手軽なマスコミの情報に頼ってしまします。

でもテレビや新聞などのマスコミだけでは正しい知識が得られないのは常識になりつつあります。

もちろんパワーストーンを楽しむのに科学の勉強をする必要はありません。むしろ感性を大切にしたほうがいいと思います。

ただ、これだけはいえます。

パワーストーンの放射線処理については被爆を心配する必要はありません。

あなたはマスコミに洗脳されている

評論家やマスコミも放射線や放射能の違いを理解している人は少ないです。知っていたとしてもあえて間違った使い方をして人々の不安感をあおっています。

不安感をあおれば視聴者はもっと情報を欲しがってテレビや雑誌を見るからです。

とくに健康や子供に対する不安をあおることは抜群の効き目があります。それが嘘だったとしても「危険の可能性を指摘した」と言えば正当化できます。

世の中には「嘘を広めたり不安をあおる情報を流して儲ける」というしくみがあるんですね。

「怖い」「不安」という先入観を捨てて。正しい知識と理解をもってくださいね。

 

それでも気になるあなたは加害者になる可能性が

理屈ではわかるけど、やっぱり不安だと思いますか?

でも、自然界のモリオンだって自然の放射線を浴びて黒くなった水晶です。シトリン、スモーキークォーツ等放射線で色が変わった石はいくつもあるんですよ。

それでも不安ですか?それであなたがパワーストーンを買わないだけならそれでいいんです。

この記事も放射線処理した物を買ってほしくて書いているのではありません。私もそんなものは特に欲しいとは思いません。

ただ、

間違った考えが広まっているのをなんとかしたい

と思って書いているだけです。

それには理由があります。

放射線を嫌がる気持ちはパワーストーンにだけ向けられたものじゃないはず

放射線と聞いたらあなたの頭には何か思い浮かぶんじゃないでしょうか?日本で起きた大きな災害。

無理解による不安と嫌がる気持ちが日本各地で問題を引き起こしました。東日本大震災の被災者や物に対する差別・いじめ・風評被害です。

間違った理解は差別やいじめになるのです。

それが怖い。

これを読んでるあなたも差別やいじめの加害者になる可能性はあります。無理解にはそんな危険性があるんですね。

だから正しい知識が必要なのです。

嫌なものに関わることはありませんが、差別的な考えを持たないように正しい知識を持ちましょうね。

以上、たかふみでした。

 

 

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました