染めメノウ

青メノウ パワーストーンの着色・加工

石英の潜晶質半透明石の説明でアゲート類は染めることが出来ると書きました。

市場で売られているアゲートやメノウの中には染められているものも結構あるようです。

 

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メノウ(アゲート)は染めることができる

アゲート類の染色は昔から方法が確立されています。染色方法は、金属塩を溶かした溶液にアゲートやメノウを浸して色がしみこんだところで石を加熱して色を定着させる方法が一般的です。 青い場合はコバルト塩を用いるとか、色によって用いる金属塩が違います。

基本的に無機化合物を使っているので、水に濡れたくらいでは色は落ちません。

 

青メノウ

 

青メノウ でも中には染料(有機化合物)で染めたものもあるようなので、そういった石は水に浸しておくと色が落ちるかもしれません。

アゲートに含まれる成分によっては加熱しただけで色が濃くなる場合もあります。鉄分を含むアゲートは加熱すると鉄分が酸化鉄になって赤くなります。

赤メノウとよばれるものはこうして作られた物もあります。 赤メノウと呼ばれる赤いメノウ(レッドアゲート)はカーネリアン(紅玉髄)と混同されることもあります。 

 

赤メノウ

着色処理の行われた赤メノウ。
レッドアゲートという名前で売られている事が多い

 

 

 

メノウは染めた方が価値が高かった

 

天然色のメノウは灰色や褐色の事が多く、色が付いていても鮮やかな色が付いてる方がめずらしいくらいです。

ですから装飾品として用いる場合は鮮やかな色である事が大切です。なので、古くから装飾品や工芸品の分野では染めたメノウがよく使われてきました。 装飾品や工芸品の場合は、メノウはあくまで材料ですからそれを加工して美しく見せることが目的となります。

ですから天然の色をしていなくても問題はなかったわけです。

むしろメノウ愛好家の中には美しく染めたものでないと価値がないと思う人もいるくらいです。職人も装飾品に使って喜ばれるメノウを作ろうと染めるための技術を磨いて来ました。

ですから、メノウを染める事は「悪」ではなくて、必要なことだったのです。

 

同じ石を見ても、天然石愛好家と工芸品の愛好家ではまったく価値観が違うという事です。

 

大切なのは石に何を求めているかはっきりすること

でも、パワーストーンとして購入する人の中には天然の色のものが欲しいと思う人もいると思います。 というより、売っているメノウが染められていると知らずに買っている人もいるのではないでしょうか。

緑メノウ、青メノウ、ピンクメノウ、パープルメノウ等はメノウを染めたものです。ピンクやパープルのメノウは自然界には存在しません。

ファッションで身につけるなら染めメノウでも問題ないと思います。

加工されていない事ときれいな色を同時に満足させるものはなかなかないと思います。

自分が求めているのは、天然の風合いなのか、きれいな色なのか。

目的をはっきりさせたほうがよいと思います。

その場合は天然か否かより色が重要な要素となると思います。

 

パワーストーンの着色・加工
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