パワーストーンは色や形だけでなく、光があたった時にさまざまな個性を見せてくれます。
光があたった時に起きる、普通とは違う輝きかたのことを「光彩効果(こうさいこうか)」といいます。
そんな光の効果の中でも、目にする機会が多いのはキャッツアイ効果ではないでしょうか。
宝石や鉱物の専門用語ではシャトヤンシー効果(chatoyancy)と言います。この言葉は英語ですが、フランス語で猫を意味するchatから来ています。
サイモフェーン(cymophane ギリシア語で波打つ光という意味)という言い方もありますが、パワーストーンの世界ではほとんど使われていません。
一般にはキャッツアイ効果でも通じます。
キャッツアイ効果とは
キャッツアイ効果とは、光をあてたときに光が集中して強い光の筋が現れる現象のことです。
石によっては、筋だけでなくその周辺にも光る部分があります。
繊維状の結晶が束になっているものが光を一点に集めやすいです。
また、球体や半球状にカットしてあるもののほうがキャッツアイ効果は出やすいです。
石の表面がレンズの役目をして結晶の繊維が反射した光を集めるからです。
繊維の方向をうまく調節してカットしないと光の筋がきれいに出ません。石の繊維に対して直角に光があたるようにするときれいなキャッツアイが出ます。
石の名前と間違えないように
キャッツアイという石があります。高価で宝石としての価値もあるものです。でも、キャッツアイというのは光の効果の事で石の名前ではありません。
キャッツアイという名前で売られている石は正式にはクリソベリル(金緑石)と言います。
でも、クリソベリルならなんでもキャッツアイになるわけではありません。きれいにカットされてキャッツアイ効果の出る石だけが、キャッツアイという名前で売られています。
注意書きがなく単にキャッツアイという名前で売られているときはクリソベリルでなければなりません。
他の石をキャッツアイ効果を強調して紹介したいときは○○キャッツアイといって、元の石の名前を付けるのが一般的です。
キャッツアイ効果のある石
確かにクリソベリルのキャッツアイは効果がはっきりと出ていてきれいです。
でもキャッツアイ効果のあるのはクリソベリルだけではありません。
繊維状の結晶が密集している石であれば、キャッツアイ効果が出ることがあります。
クリソベリル以外で有名な石には、タイガーアイ(虎目石)があります。その名の通り、キャッツアイ効果が虎の目を連想させる事からこの名前が付きました。石の色もトラの毛色に似ているというのもあると思います。
他にもルチルクォーツ、トルマリンに出る事もあります。もちろん、繊維状の結晶が密集しているものがキャッツアイ効果が高いです。
他にも弱いながらもキャッツアイ効果が出るものとしては次の様な石があります。
ローズクオーツ、マラカイト、ロードクロサイト、ジラソル。
これ以外にも、探せばキャッツアイ効果のある石はあると思います。
コメント