黒水晶モリオンとはどんな石?

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最強の魔よけの石として人気のモリオン。

いわゆる「黒水晶」ですね。

水晶好きの僕としても見逃せません。

でも「モリオンとスモーキークォーツはどう違うの」って思いませんか?

モリオンっていったいどんな石なのでしょう。

モリオン(morion)

和名: ( 黒水晶)

化学組成:SiO2
比重  :2.65
モース硬度:7
壁開  :なし
割口  :貝殻状
結晶形 :六方晶系、三方晶系
光沢  :ガラス光沢

物質としての性質は水晶と同じですね。

 モリオンはどんな石?

モリオンはなぜ黒い?

黒くなる理屈についてはスモーキークォーツとまったく同じです。

アルミニウムを含む水晶が、放射線を浴びることで黒い色になるんですね。天然のものは自然界の放射線を浴びたために黒くなってます。

morion1

スモーキークォーツとの違いは?

鉱物としてのモリオン(モーリオンともいいます)にはこういうものだという決まりはないんですよ。

モリオンとかケアンゴームとかいろいろ呼び名はありますけど、全部スモーキークォーツ(煙水晶)に分類されてしまいます。

色の違い、産地の違いでそれぞれ勝手に名前が付けられて取引されているんですね。

ケアンゴーム(Cairngorm)というのはイギリス・スコットランド地方の地名です。国立公園にもなっていて景色のすばらしいところです。

ケアンゴーム地方で発見された煙水晶がとても茶色味が強かったことから、この地方で取れる色の濃い煙水晶をケアンゴームと言うようになりました。現在ではケアンゴーム地方で採れた水晶でなくても、単に色の濃い水晶をケアンゴームと呼ぶことがありますね。

モリオン(morion)という言葉は、もともとはドイツ語でスモーキークォーツを意味する言葉でした。スモーキークォーツの中でも特に色が濃いくらいの意味しかなかったみたいです。

というわけで。モリオン、ケアンゴーム、煙水晶の区別ははっきりしないんですね。

外国のパワーストーンファン、業者の間でもちょっと黒っぽい煙水晶がmorionと呼ばれていることがあります。光が透けないくらい黒いのは black morion quarts と表示されていることもあります。

日本でのパワーストーンとしての分類になりますが

というわけなので、どんな石がモリオンなのかはっきりとしないんですね。とりあえず、現在の日本のパワーストーンファンや業者の間でよく言われる基準をまとめると、このような感じになると思います。

ペンライトの光が透けないくらい黒い煙水晶。

あくまで日本の業者やファンがそういってるだけです。国際的な基準ではありません。

morion4

でも、ビーズの大きさならよほど色が濃くないと光は透けてしまいますね。10mmや20mm玉でも光が透けることはあります。光を出す装置の出力に決まりがあるわけでもありません。いちおうの目安だと思ってください。

例えばの話ですけど「厚み10mmの試験片を波長400~800nm、出力100Wの光で透過したときに、透過率5%以下のものをモリオンとする」くらいの基準を作らないと誰もが納得できる基準をつくるのは無理ですね。もちろんそんな基準はどこにもありません。今のところ、人間の主観で判断しているのが現状です。

だから。

少しくらい色が透けたからといって気にする必要はありません。

あなたが「これがいい」と思ったらその感性を大切にしてください。

ちなみに。

ケアンゴームというのはスモーキークォーツよりも色が濃くて、モリオンよりも色の薄い茶色の水晶と言われることがあります。でも、どこからどこまでが煙水晶やモリオンなのかという区別は曖昧です。

「モリオンは光を通さないくらい黒い水晶で光を通すものはケアンゴームなんだよ」と言えば、”通”っぽく聞こえる気がしませんか?だからマニアの間ではたまにケアンゴームという言葉は使われます。

でも、もともと産地を意味する言葉で定義があいまいですし、煙水晶やモリオンとの違いを突っ込まれると答えに困りますよね。

無理にケアンゴームという言葉を使う必要はありません。

照射処理したものは見分けられる?

モリオンというと、
問題になるのが放射線照射ですよね。

天然のモリオンは自然界で放射線を受けて出来たものです。
だから、人間が放射線を当てても同じもの出来るんですね。

モリオンを買った人の中には自分のモリオンが照射処理なのか不安に思う人もいると思います。
ネット上でも議論されていますが「こうすれば絶対見分けられる」という方法はないんですね。

今のところ判断できる方法としては。
根元の白いモリオンの結晶は放射線照射処理した。
くらいでしょうか。

かつてアメリカ製のモリオンに多く見られた傾向です。
たまたま根元付近のアルミニウム濃度が低いものを照射したために色が付きにくかったのだと思われます。
これが照射処理した水晶です。

焼き黒水晶

表面のざらざらしたものは天然で、表面が滑らかなものは照射したものと言われる事もあります。
でも、これは照射とは関係ないんですね。
たまたま当時の天然モリオンの表面がざらざらしたものが多かったのと、
例の照射モリオンの表面が滑らかだったのでそのように言われているのだと思います。

水晶の表面状態というのは出来たときの条件で状態が変わってしまいます。
産地によってバラツキがありますので有効な方法ではありません。
現在ではモリオンが採れる鉱山もいくつか見つかってるので、さまざまな表面状態のものがあります。

放射線の出所を区別するのは不可能

さらに、ビーズや加工品ともなると区別するのは不可能ですね。

事実、鑑定機関でも天然モリオンと照射モリオンの区別は出来ないんですよ。
鑑定のプロでもできないものが、素人や並みの業者に出来るわけがありません。

組成も構造も同じ。色が変わる理由も同じ。
水晶にあたった放射線の出所が自然界だったか、人間の用意した装置だったかの違いなんです。出来上がった水晶だけ見て自然か人工照射か区別するのは不可能といえますね。

morion3

さらに、モリオンでも鑑定機関に出すと「煙水晶」と判定されて帰ってくることが多いようです。
鉱物的にはモリオンとスモーキークォーツの区別はないんですね。

結局は売ってる側の言い分を信じるしかないというのが正直なところです。
販売店にしても中間の業者がうそをついていても見抜くのは難しいです。
自分で掘りに行かない限りは無理だと思います。

ある業者さんに聞いたところ、モリオンのビーズはないそうです。
天然モリオンをビーズにするととてつもなく高価になってしまうのでできないそうです。
市場にはモリオンのビーズというのは売ってますが、照射されたものと考えた方がいいですね。

もしかしたら自分の望む天然の色ではないかもしれない。
例えそうでもこのくらいまでなら支払ってもいい。
くらいの投資に近い感覚で買ったほうが精神衛生上いいと思います。

健康への影響は?

放射線処理と聞いて、健康への影響を気にする人はいるかもしれません。
ネット上でも時どき心配する意見を見かけます。

でも、

影響はありません。

理由は 放射線処理した石は危ないの? に書いたとおりです。

放射線は残らないので心配はありません。

でもそんなの信用できない。放射線なら悪いに決まってる。
と思うのは自由です。
そう思いたいなら天然のモリオンも持つべきではありません。

天然のモリオンも自然界の物質が出す放射線で色が付いているからです。
太陽光線を大量に浴び続けると皮膚ガンになるように、天然だからいいとか人工だから悪いという区別は出来ません。

黒水晶モリオンの象徴する意味

モリオンは、魔よけ の石として最高の力を持っているとされます。

黒水晶は中国の風水の世界では邪気や悪霊を払い清める力があるとされました。

もともとスモーキークオーツには悪い気や魔よけの意味がありました。スモーキークォーツよりもさらに色が濃く真っ黒なモリオンにはスモーキークオーツ以上の魔よけの力があるに違いないとされています。

もともとが水晶ですから浄化の意味もあります。

色彩学的には黒は人間が認識した最初の色(正式には色ではありませんが)ともいわれます。人間の意識に対して非常に強いインパクトを与える色なので、扱いには注意が必要です。エネルギーや活力を吸収し陰鬱さを連想させる色である一方で、威厳や礼儀正しさを表現する色です。

morion2

他の黒系パワーストーンと違って、モリオンはほぼ全体が真っ黒にもかかわらず、透明感まで持つという不思議な石です。

うまく使えば災いを避けるのに非常に強力な武器になりますが、体調のよくないとき気分の優れないときに使うと、かえって悪くなってしまう可能性があります。

強力ということは、あつかいが難しいということです。安易な気持ちで使うことは避けましょう。

猛獣を飼いならせば頼もしいガードマンになりますが、扱いを間違うと飼い主が怪我をします。そのくらい注意が必要だと思います。

スモーキークォーツじゃ満足できない、もっと強いのが欲しいと思うときに使うといいでしょう。

以上、たかふみでした。

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