ペアメノウは開運アイテムとして人気です。でも意外と誤解も多いようです。ペアメノウとトレジャーメノウはよく間違えられます。ジオードと呼ばれることもありますね。いったいどんなちがいがあるんでしょうか。
メノウそのものは古来より豊かさの象徴でした。そのメノウが2つになることでどんな意味があるのでしょうか。
ペアメノウとはどんなメノウ?
ペアメノウとは何でしょうか?ペア(一対)になったメノウ?似たような形のメノウが2つあればいいのでしょうか?でもそうではなさそうです。ひとつのジオードを2つに割ったものがペアメノウと呼ばれています。
メノウは豊かさの象徴
パワーストーンの世界では安い石として扱われているメノウですが。古代中国ではメノウは豊かさの象徴でした。だから運気をあげたいと願う人はメノウの置物を飾っていました。日本でもパワーストーンがブームになる前からメノウの愛好家はいました。
ジオードは鉱物の空間
メノウ愛好家の中でもとくに珍重されていたメノウがペアメノウです。空洞になっているメノウを2つに割ったもの。です。空洞はジオード(geode)と呼びます。漢字では晶洞と書きます。鉱物の世界では鉱物の種類に関係なく、空洞があればジオードです。地下の空間に鉱物を含んだ熱水がたまり、冷えて結晶が残ったものなんですね。熱水に含まれる鉱物の濃度と冷える速さで結晶の大きさがかわります。
早く冷えると細かい決勝になります。メノウは二酸化ケイ素を含んだ熱水が早く冷えたものです。結晶が小さすぎて人間の目には見えません。時間をかけてゆっくり冷えると水晶になります。
ジオードの大きさま様々です。数kgから10kgを超える重さのもの。何十kgのものまで。でも大きなジオードは2つ飾るのはそれなりに場所が必要です。2つに割って片方ずつ売られていることが多いです。風水では窪みには運気が溜まると信じられています。だから空間があることが重要ですから、2つが一緒でなくてもいいんです。
ペアメノウとトレジャーメノウの違い
ときどき、ペアメノウをトレジャーメノウという名前で売っているところがあります。トレジャーメノウは聚宝盆(ほうじゅぼん)ともいいます。財運・金運をあげる開運アイテムとして人気のあるものです。
トレジャーメノウもひとつのジオードを2つにしたものです。ペアメノウと似ています。でもトレジャーメノウとペアメノウは微妙に違うんですね。どう違うんでしょうか。
ペアメノウは横に分かれています。
でもトレジャーメノウは縦(上下)に分かれています。上側はフタとしての意味があります。下の方が大きく、物が入るようにできているのが本当のトレジャーメノウです。
2つに割っただけではトレジャーメノウとはいえないんですね。
ペアメノウの効果・働きは?
でも小さなジオードは2つがペアになって売られていることが多いです。小さなものは空間は小さいです。だから運気を溜めるだけなら大きな物が適しているように思えますよね。それよりも、もともと一つだったものが2つになっていることが重要だと考えられました。
もともと一つだったものだから、2つに分けてしまえばもとに戻ろうとするはずだ。と考えられたのです。そこから、ペアメノウには人と人を結びつけると考えられる様になりました。もちろんメノウは磁石ではありませんから物理的には引き合うことはありません。象徴的な意味合いの方が強いのです。
風水は形や象徴的な意味が大切です。パワーストーンも人の心にうったえるものが必要です。ですから「引き離されたのだからもとに戻るはずだ」という人間の心理がペアメノウは人と人を結びつけるものだ。という言い伝えを作ったのでしょう。なんともロマンチックな石です。
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