透明な水晶の中に山のような模様のある水晶。
水晶の成長が止まり、結晶の表面に不純物がたまったあと。成長が再開。
それをくりかえすことで山の様な模様ができるのです。
山模様はかつての結晶の先端部分だったんですね。
普通のファントムクォーツは白ですが。
不純物が混ざると色が付きます。
ファントムの名前
ファントムクォーツ(phantom quartz)といいます。ファントムとは「幻影」の意味。
日本では「山入り水晶」といいます。
昔の人は水晶の中にヨーロッパでは「幻影」、日本では「風景」を見たのですね。
境界線があいまいになると、ゴーストクォーツ、幽霊水晶と呼ぶこともあります。
ファントムに色が付いたものはカラーファントムといいます。
赤、緑、紫、さまざまです。
緑色のものはグリーンファントムという名前でよばれます。
どうして緑なの?
水晶が出来るときクローライト(緑泥石)が中に入ったものはガーデンクォーツと呼ばれます。
結晶の表面にクローライトが付いた後、成長が再開すると。
クローライトが山の様な模様に見えるんですね。
クロムが入ったものも緑色になります。
クローライトの方が色が濃いのが特徴です。
どちらも珍しいので、白い通常のファントムクォーツよりも高価です。
ファントムクォーツの象徴する意味
一度止まった成長が再び始まることから、停滞したものを克服する意味が込められています。
困難を乗り越えるとき。止まってしまった状況を先に進めたいとき。
商売・仕事・子供の成長を願って、 ファントムクォーツ を身につけることが多いです。
透明度の高いもの、山の数が多いほど価値が高いとされています。
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