数ある水晶の仲間で特に人気なのがルチルクオーツ。
水晶の中に金色の結晶が入っているきれいな石です。
金色という見た目の美しさや希少さから昔から金運の象徴とされています。 確かに高価なルチルクオーツはため息が出るほど美しいですね。
でも、金色に見えるものは、金(gold)ではありません。
ルチルの正体は金とは別の鉱物
では、「ルチル」って何のことでしょうか?
「ルチル」というのは鉱物の名前です。
日本名を「金紅石」と言います。 その名の通り、金色や赤色(茶色)に見える事が多い鉱物です。
その正体は「二酸化チタン」という物質なのです。
金色の結晶が入っているからといって「金」で出来ているわけではありません。「本物の金でなくて残念」という声も聞こえてきそうですが、「チタン」だって貴重な金属です。
ルチルという言葉はラテン語で金色とか輝くという意味の「rutilus」が語源だとされています。古代の人も金色という色に魅せられたのかもしれません。
酸化チタンの鉱物にはさまざまなバリエーションがあります。
「 ルチル 」のほかに「アナターゼ(アナテース)」「 ブルッカイト 」なども二酸化チタンから出来ている鉱物です。
素材は一緒でも成長の仕方によって別の名前で呼ばれる鉱物になっているんです。もちろん性質もルチルとはちょっと違います。
これが鉱物のおもしろいところです。育った環境によって変わってくるのは人も鉱物もいっしょなんだなと思います。
以上、たかふみでした。
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