京都・祇園のほど近くに、地元商売人から絶大な支持を集める神社があります。その名も「京都ゑびす神社」。商売繁盛の神様として知られるえびす様をお祀りし、日々多くの参拝客が訪れます。
知る人ぞ知る、商売繁盛のパワースポット
商売繁盛の神様といえばお稲荷様とえびす様が有名です。
京都には伏見稲荷という超メジャーな神社がありますが、今は参拝するのも大変なほど混雑しています。
そこで地元商売人の間で有名なこちらの京都ゑびす神社に足を運んでみました。
京都ゑびす神社は赤い玉垣と鳥居が目印
京阪電鉄の祇園四条駅を出て、四条通を八坂神社方面へ。南座を右手に見ながら進み、四条通と大和大路通の交差点を右に曲がります。
狭い大和大路通を5分ほど歩くと、赤い玉垣と鳥居が見えてきます。こちらが京都ゑびす神社です。
京都えびすの裏通りは京都の5大花街のひとつ宮川町。祇園からも近いです。昔から花街で働く人々やお客さんに人気のある神社でした。現在では、様々な業種の人々から人気を集めています。
京都えびす(ゑびす)神社の御祭神
ご祭神は事代主神(ことしろぬし)。大国主神、少彦名神。
事代主神(ことしろぬしのかみ)
大国主神の御子神で恵比寿様として親しまれています。
恵比寿様というと蛭子神のことを指す場合もありますが。こちらではえびす様=事代主となります。どちらにしてももともとは海に関係する漁業の神様、そこから商売繁盛の神様にもなりました。
商売繁盛、特に市(市場)の神として信仰されています。
正直・公正を重んじ、縁結びの神様としても知られています。
大国主神(おおくにぬしのかみ)
国造りの神様として知られ、国土開発、農業、商業など幅広い分野でご利益があるとされています。
縁結びの神様としても有名で、多くの人々に信仰されています。
少彦名神(すくなひこなのかみ)
医学、薬学、酒造の神様として知られています。
国土開発にも携わり、産業発展にご利益があるとされています。
京都ゑびす神社の主なご利益
- 商売繁盛:事代主神が商売の神様として信仰されており、十日えびすの際には多くの参拝客が商売繁盛を祈願に訪れます。
- 家内安全:大国主神が家族を守る神様として、家内安全のご利益があるとされています。
- 交通安全:鎌倉時代の建仁寺の開山・栄西禅師が宋からの帰国途中、海上で暴風雨に遭い遭難しかけた際に、恵比寿神の加護により無事帰国できたという故事に由来し、交通安全の神様としても信仰されています。
- 縁結び:事代主神と大国主神は縁結びの神様としても知られており、良縁を求めて参拝する人も多くいます。
京都ゑびす神社は、これらのご利益を求めて多くの人々が訪れる、歴史と信仰の篤い神社です。
えびす様にご挨拶
本殿にお参りです。記事では先に鳥居の運試しを書きましたが、本当は先に神様にお参りした後に鳥居で運試ししました。
やっぱり一番に神様にご挨拶するのが礼儀だと思うので、僕の場合はどの神社に行った時も最初に本殿にお参りすることにしています。
鎌倉時代からの歴史
由緒書きによると、鎌倉時代に建仁寺を作った栄西禅師が海で遭難しそうになった際、恵比寿神に助けられたことが創建の由来とされています。そのため、交通安全の神様としても信仰されています。
境内には高島屋や大丸といった有名店が奉納した品も多く見られ、その人気ぶりが伺えます。
次に、境内のオススメパワースポットを紹介します。
運気アップ!福箕に挑戦!
二の鳥居で運試し
一の鳥居をはいると、奥にももう一つ鳥居があります。こちらにはえびす様のお顔がついています。
一の鳥居をくぐると、奥にもう一つ鳥居があります。こちらにはえびす様のお顔がついており、真ん中には箕(み・てみ)とくまでが合体したような「福箕」があります。熊手はかき集めるもの、箕は集めたものを入れたり選別する農具です。
この福箕には網がついており、お金を投げてこの網の中に入ると縁起が良いと言われています。私も挑戦したところ、一発で10円硬貨が入りました!
福箕に入れるコツ
重たい硬貨を投げるとコントロールがしやすいです。軽いお金だと風に流されるので思ったところに入りません。一番入りやすいのは500円硬貨。
500円はちょっと、という人は10円硬貨や100円硬貨でもいいと思います。10円硬貨は比重の大きい銅でできています。見た目より重たくて意外と風に流されにくいんですよ。
えびす様にお願い
えびす様への願いはノックで!
こちらのえびす神社では、えびす様にお願いする際にノックをするのが習わしです。えびす様は高齢で耳が遠いため、合図をしないと聞こえないのだとか。
拝殿の左側におまいりするところがあります。
たたく場所はちゃんと決まっています。拝殿左の壁の一部が板になってます。やさしく「コン、コン」とたたくといいそうです。肩をやさしくたたくような感じです。
偉い人の体を強くたたいたりしませんよね。神様にお知らせするだけですから、強くたたいても意味はないようです。
正月からえびす様に祈願して。今年も頑張ろうという気になりました。
今年はいいことあるといいな。
京都えびすの十日えびすは大賑わい
正月も賑わいますが、特に十日えびすの日は大変な賑わいとなります。1月8日から12日までの5日間行われ、えびす様の誕生日である1月10日が中心となります。この期間には、吉兆笹(福笹)を授かることができます。
全国に広まっている福笹は、京都のえびす神社が始めたものだそうです。
9、10日には宝恵かご社参、11日には祇園と宮川の舞妓さんによる福笹と福餅の授与など、様々な行事が行われます。
京都えびす神社のアクセス
京阪電鉄の祇園四条駅を出て、四条通を八坂神社方面へ。南座を右手に見ながら進み、四条通と大和大路通の交差点を右に曲がります。狭い大和大路通を5分ほど歩くと、赤い玉垣と鳥居が見えてきます。
こちらが京都ゑびす神社です。
京都えびす神社に行くのは電車が便利です。
電車
京阪電鉄 京都線・祇園四条駅より徒歩で約6分。
阪急電鉄 京都線・河原町駅より徒歩約10分。
Official Website 京都えびす神社
住所 京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125
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