遠赤外線って何?体にいいの?パワーストーンから出てるの?

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パワーストーンの説明を見てると、遠赤外線が出ると書いてることがありますよね。

本当に石から遠赤外線が出るんでしょうか?
そもそも、遠赤外線が体にいいのでしょうか?

意外と誤解されてる遠赤外線についてまとめてみました。

遠赤外線って何?

電磁波と光と赤外線

まず、遠赤外線とは何かというところからお話します。

私たちの世界には電磁波というものがあります。
電磁波とは電波や光、X線をまとめた名前です。言葉の通り「波」なんですね。波というのは物が規則的に揺れてる状態。水面が揺れていればいわゆる”波”です。

波と波の感覚を”波長”といいます。長さの単位で表現します。
 波紋

水面の波だと目に見えるのですが。電磁波は空間が揺れているので目に見えません。

電磁波は波長の長さで幾つかのグループに分けられています。

波長の長い方から、電波、光、X線、ガンマ線。となってるんですね。

光をさらに分けると、赤外線、可視光線、紫外線となります。

赤外線をさらに細かく分けると、遠赤外線、中赤外線、近赤外線に分かれます。

光の分類

可視光線とは人間の目に見える光です。
赤外線は可視光線よりも波長の長い光。
紫外線は可視光線よりも波長の短い光です。

種類   波長(nm)
赤外線 遠赤外線 4,000~1,000,000
  中赤外線 2,500~4,000
  近赤外線 760~2,500
可視光線   380~760
紫外線   10~380

nm(ナノメートル)=10億分の1m(メートル)

学会や業界によっては中赤外線はわけずに近赤外線と遠赤外線に分けることもあります。その場合は、3000nmを基準に短いのを近赤外線。長もの遠赤外線と呼びます。なぜ3000nmでわけたかというと。生命に必要な水の分子が揺れる(振動する)ときの波長が3000nmだからです。水を温めることができるかどうかは人間にとって大切なことです。だから水を基準にしています。

研究分野(研究者の世界、学校、研究機関など)では三つに、産業界(物を作ってる世界、企業など)では二つに分けることが多いです。学会によっても微妙に分け方が違うこともあります。

中赤外線は科学の分析の世界では使いますが。一般にはあまり利用されていません。

私たちの生活で必要なのは近赤外線と遠赤外線です。

近赤外線とは

産業分野では波長が3000nm以下の赤外線を近赤外線といいます。

可視光線の赤に近い光です。ほとんど光の性質に近いけれど、人間の目には見えていない光です。リモコンのセンサーや赤外線カメラに使われてます。

遠赤外線とは

波長が3000nmから1,000,000nmの光です。光よりも電磁波に近い性質があります。

私たちの体は遠赤外線を吸収します。水(水蒸気)、二酸化炭素木、プラスチック、石などは遠赤外線を吸収します。金属、空気(窒素、酸素)ははほとんど吸収しません。

遠赤外線を吸収した物は分子が振動します。振動といっても私たちにはわかりません。ものすごく小さな分子が揺れているからです。分子の振動が激しくなると温度が上がります。

遠赤外線を浴びると温かいのは遠赤外線を吸収した物の温度が上がるからです。

遠赤外線は物の温度を上げる光線。だから遠赤外線を熱線とも言います。

遠赤外線はどこから出ているの?

さて、遠赤外線は物を温める性質がある光線だということが分かりました。

遠赤外線はどこから出ているのでしょうか?実は私たちの身の回りにある物質のほとんどから出ています。

分子が揺れる(振動)と必ず電磁波ができます。分子の揺れが波となってほかの物に伝わるのが波(電磁波)なんですね。

すべての分子は絶対零度(-273℃)では動きません。でも温度があがると分子が動き出して波を作ります。このときに遠赤外線ができます。温度が上がればあがるほど、出てくる遠赤外線の量は多くなります。

だから沢山遠赤外線の出ている物質は”熱い”のですね。

サーモグラフで見ると私たちの体からも赤外線が出ているのが分かります。これは私たちの体を作る分子が震えているからなんですね。

遠赤外線を吸収しやすい物質があるように、出しやすい物質もあります。
身の回りにあるもので遠赤外線を出しやすいのはセラミックや、カーボン(炭)です。とくにセラミックは遠赤外線を出しやすいので、暖房器具のセラミックヒーターに使われています。

パワーストーンから遠赤外線は出ているのでしょうか?

ブラックシリカ

いよいよ本題です。すべての物からは赤外線が出ていいます。だからパワーストーンからも遠赤外線が出ています。私たちの生きてる世界で絶対零度になることはありません。必ず出ていることになります。

石もセラミックと似た成分です。だから石を温めると遠赤外線がたくさん出ます。パワーストーンも石ですから遠赤外線が出ていることになります。ケイ素系とアルミナ系のセラミックは遠赤外線をよく出します。セラミックヒーターはアルミナかケイ素系を使ってます。

どのパワーストーンが遠赤外線を出しやすいのでしょうか。あえていえばケイ素、アルミナの入ったパワーストーンは遠赤外線を出しやすいと言えるかもしれません。ケイ素を含むのは石英系、アルミナに近い成分の石は鋼玉、長石系、雲母ですね。

でも、私たちが生活している普通の温度では出ている遠赤外線は少しです。人の体を温めるほどの遠赤外線は出ていません。

パワーストーンの遠赤外線は効果あるのでしょうか

普通の温度のパワーストーンが出す遠赤外線で私たちの体に変化があるかというと。ないに等しい。といった方がいいのではないでしょうか。ないと断言しないのは、もしかしたら現代の科学では証明されていない部分でなにかあるかもしれない。という可能性が残ってるからなんですね。でも、現実問題として「ない」と思った方がいいのではないでしょうか。

でも、どうしてもパワーストーンの出す遠赤外線を浴びたいと思うなら、ケイ素系、長石系の石を温めてみましょう。すると多少は遠赤外線が増えます。お風呂にたくさんパワーストーンを沈めれば、あなたの体も温まりやすくなるかもしれません。

遠赤外線は体にいいんですか?

すでに書いたように、遠赤外線は物を温める効果があります。たくさん浴びれば浴びるほどあなたの体温は上がります。ヒーターにあたって暖かいと感じるのはそのためです。

岩盤浴が体にいいのも体にまんべんなく遠赤外線があたって、よく暖まるからです。体が温まると新陳代謝や免疫力が上がるので健康的になります。

もちろん、遠赤外線を浴びすぎるとやけどをしたりたんぱく質や細胞が壊れます。浴びすぎるのもよくありません。体温をあげすぎるとスタミナを消耗します。体力の低下している人は要注意です。

遠赤外線の誤解

遠赤外線は体の芯から温めるとよく言われます。

ところが、遠赤外線は皮膚とそのすぐ下までしか届きません。確かに遠赤外線は近赤外線よりも体の奥に入りやすいですが、せいぜい皮膚の表面から数ミリメートルです。

遠赤外線は体の奥には届かないんです。

その理由は体を作ってる水分が遠赤外線を吸収してしまうからなんですね。有機物も遠赤外線を吸収します。生き物の体は吸収しやすいものでできているんです。吸収された遠赤外線は熱になります。だから皮膚と皮膚の下が温まります。

このとき皮膚の近くに毛細血管があると血管が温められます。温まった血液は体中に運ばれます。太い血管は体の奥を通ってることが多いです。だから結果的に体の奥から温まってる感じがするんですね。

手のひらには毛細血管がたくさん集まっています。だから手のひらを火やストーブにかざすのは体が温まりやすくなるとても理にかなった行動なんですよ。

遠赤外線よりも温まりやすい物はありますが

ちなみに、遠赤外線よりも体の奥に届きやすいのはマイクロウェーブです。だから電子レンジで水や食材がよく温まるんですね。もちろん人間がマイクロウェーブを浴びると危険なので浴びないでくださいね。

最後に

遠赤外線は体を温める効果があります。体が温まると血行がよくなり免疫力も上がり筋肉が動きやすくなるので体にいいです。でも熱くくなりすぎると体に毒です。

パワーストーンからも遠赤外線は出ていますが、普通の温度では人間の体を温めるほどの遠赤外線は出ていません。石を温めないといけないんです。

どちらかというと、ケイ素やアルミナに近い成分の石は遠赤外線が出やすいです。差があるといっても小さなものなので、石ならどれも似たようなものです。遠赤外線の量に限れば、高価なパワーストーンも河原で拾ってきた石とあまり変わらないのですね。

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